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外国人アルバイトを採用するポイントとは?知っておくべきルールも紹介
深刻な人手不足をカバーするために、外国人アルバイトの採用を検討している方もいることでしょう。しかし日本人と同様の採用方法で人材を集めるべきなのか、疑問に思う方もいるはずです。本記事では、外国人アルバイトを採用するポイントと知っておくべきルールについて紹介します。
外国人アルバイトが必要とされる背景と雇用するメリット
コンビニやスーパー、レストランなどさまざまな店舗で、外国人アルバイトを雇っています。ほとんどの方は、毎日のように外国人スタッフを目にしていることでしょう。
アルバイトのみならず正社員や派遣などで、外国人の従業員が増えている要因はさまざまなことが考えられます。
外国人労働者が増えている
外国人労働者は、以前と比べて増えつつあります。厚生労働省の調査によると、2011年の時点では約700万人近くの外国人労働者がいましたが、2021年の時点では約1,700万人にも増加しました。(※)
外国人労働者が増えている背景は、2019年に新しく創設された「特定技能」という在留資格や政府からの手厚い支援、グローバル化の進行などさまざまな要因が考えられます。
外国人にとって働きやすい環境が進めば、アルバイトスタッフも確保しやすくなるでしょう。
※“厚生労働省 公式HP”参照
少子化による働き手不足
外国人労働者が必要とされている背景は、少子化による人手不足です。1989年の時点では約125万の赤ちゃんが生まれていましたが、2023年の地点では出生数が80万人を下回ってしまいました。(※)
このまま出生数が減り続けてしまうと、働き手が減る可能性もあります。そのため、外国人労働者の力が必要となってくるでしょう。
※“厚生労働省 公式HP”参照
優秀な人材の確保
外国人労働者が必要とされている背景は、優秀な人材を確保するためです。外国人の中には優れた技術力やスキル、知識、経験などを持ち合わせており、企業の売上アップに貢献してくれる可能性があります。
さらに多くの業界では外国人がオーナーや店長として活躍している場面もあるので、職場の環境を整えれば優秀なスタッフとして活躍してくれることが期待できるでしょう。
外国人アルバイトを採用する際の注意点
人手不足に陥っている企業や店舗であれば、今すぐにでも外国人スタッフを受け入れたいところでしょう。しかし外国人をアルバイトとして雇用する際は、いくつか注意しなければならないポイントがあります。
もしよく調べずに外国人を雇ってしまうと、思わぬトラブルを起こしてしまうかもしれません。
在留資格が必要
外国人アルバイトを雇う際は、在留資格が必要です。在留資格とは外国人が中長期にわたって日本で働くために必要な資格のことで、持っていないと雇うことはできません。もし在留資格のない外国人を働かせてしまうと、不法労働助長罪として罪に問われるので注意が必要です。
在留資格は、活動内容系(教授や芸術、高度専門職)と身分系(永住者、日本人の配偶者)の2つに分類されます。
アルバイトとして外国人を雇う場合は、身分系の在留資格を持った人がほとんど。在留資格の中には就労が認められていない資格がありますが、資格外活動許可を受けた場合は雇用できます。
アルバイトとして外国人を雇う際は、以下の在留資格を持った方であれば可能です。もし分からないことがあれば、法務省の入国管理局に問い合わせしてみてください。
【アルバイトの雇用が可能な外国人】
- 永住者:永住許可を受けている
- 日本の配偶者等:日本人の配偶者・実子・特別養子
- 定住者:日系3世、外国人配偶者の連れ子等
- 永住者の配偶者等:永住者・特別永住者の配偶、我が国で出生し引き続き在留している実子
- 特定活動:ワーキングホリデーなど
【就労が認められていない在留資格】
- 文化活動:日本文化の研究者等
- 短期滞在:観光客、会議参加者等
- 留学:大学、専門学校、日本語学校等の学生
- 研修:研修生
- 家族滞在:就労資格等で在留する外国人の配偶者、子
※ 資格外活動許可を受けた場合は、一定の範囲内で就労が認められる。
風営法に触れる職業は制限がある
在留資格によっては、風営法に関わる仕事ができません。そのためパチンコ店やゲームセンター、麻雀店、キャバレー、スナックなどを経営している事業者は注意が必要です。もし資格外活動違反で就労していたことが入国管理局に知られてしまうと、外国人と事業者ともに罰則や罰金などの罪を受けてしまう可能性があります。
このようなトラブルを避けるためにも、採用しても問題がないか事業者が確認することが重要です。在留カードには資格外活動許可欄が設けられているので、「風俗営業等の従事を除く」と記載されていないか確認してみてください。
就労時間が決められている
一方時間の場合は「就労時間は長期休暇を除き週28時間まで」と定められているため、しっかりシフト管理をしなければなりません。外国人アルバイトの中にはダブルワークをしている方もいるので、ほかの仕事のシフト時間と合わせて労働時間を超過しないように注意しましょう。
日本語能力をチェックする
外国人アルバイトを雇う際は、日本語能力のチェックが欠かせません。とくに接客場面においては顧客とコミュニケーションを取らなければならなくなるので、日本語能力が低いとトラブルを起こしやすくなります。
日本語能力をチェックする際は、「読む」「書く」「話す」の3つの視点で確認することがポイントです。外国人によってはスムーズに話せるものの語句が覚えきれていなかったり、文字は読めるもののうまく話せなかったりと日本語能力は異なります。
しかし一部の能力が欠けているとはいえ、全く業務ができないとは限りません。それぞれの外国人の日本語能力を見極めた上で、仕事で活かせる部分がないか模索しましょう。
もし正確に日本語能力を図りたい場合は、日本語能力試験(JLPT)と呼ばれるテストを事前に受けてもらうのもおすすめです。
外国人のアルバイトを採用する際のポイント
初めて外国人のアルバイトを雇用する際、日本人と同様に面接をするべきかどうか気になる方もいることでしょう。外国人のアルバイトを採用する際は、以下のポイントを押さえてみてください。
採用までの流れは日本人と同じ
外国人のアルバイトを採用する際は、日本人と同じ流れで問題ありません。求人媒体で募集をかけ、面接を行い、採用の有無を決めましょう。
在留カード・パスポートの確認をする
外国人アルバイトを採用する際は、在留カードとパスポートの確認をしましょう。外国人の中には不法滞在している方もいるため、働かせてしまうと事業者側も罰則を受けるリスクがあります。
そのようなトラブルを起こさないためにも、事前に在留カードとパスポートを持ってくるよう事前に伝え、採用しても問題ないかチェックしましょう。
採用後は必要な手続きを済ませる
外国人のアルバイトを雇った際は、日本人のスタッフと同様に手続きを済ませましょう。日本人と異なるところは、ハローワークに提出する「雇用保険被保険者資格取得届」で「雇用する外国人の国籍・地域」「在留資格」「在留期間」の欄を記載することです。外国人のアルバイトを雇用する際は記入が必須となるので、忘れないようにしましょう。
もし手続きの仕方で不明な点があれば、ハローワークに直接問い合わせてみてください。
業務内容を面接の時に伝える
外国人アルバイトを雇用する際は、面接の時に必ず業務内容を伝えましょう。具体的な業務内容を伝えなかったり、実際の業務内容と異なる情報を伝えてしまったりすると、のちのちミスマッチが生じやすくなります。
外国人に限らずアルバイトに長く勤めてもらうためには、正確に業務内容を説明することが必要です。また業務内容を伝える際は、働く上で問題がないか確認をしながら説明しましょう。
希望のシフトを聞く
外国人アルバイトを採用する際は、必ず希望のシフトを聞きましょう。外国人アルバイトの中には、家庭の事情や副業などで忙しい方もいます。また週28時間までの労働時間の制限があるので、超過しないように調整することが必要です。
外国人から希望のシフトを聞き出し、出勤できそうな日を一緒に決めましょう。
採用後の外国人アルバイトのサポートのポイント
外国人アルバイト採用したからには、可能な限り長く働いてもらいたいところです。外国人に長く働いてもらうためには、周囲のスタッフがしっかりフォローすることが欠かせません。では、具体的にどのようなサポートをするべきなのか紹介します。
文化や慣習の違いを理解する
外国人アルバイトとうまくコミュニケーションを取るためには、文化や慣習の違いを知らなければなりません。日本人が当たり前のようにしていることでも、外国人によっては文化や慣習の違いからできない場合があります。
そのため日本人と同じ目線でコミュニケーションを取ってしまうと、人によってはすれ違いによりイライラしてしまったり、頭ごなしに怒ってしまったりというようなトラブルが起こるかもしれません。
お互い嫌な気分にならないためにも、文化や慣習の違いを理解しましょう。
教育サポートをする
外国人アルバイトの中には、初めて日本の職場に触れる方もいます。不慣れな環境だと外国人アルバイトも不安に感じることがあるので、周囲のスタッフがしっかりサポートすることが重要です。
周囲のスタッフが積極的にコミュニケーションを取ることで、外国人アルバイトは安心して働けるようになります。外国人アルバイトが業務上で困っていることや不安なことがありそうな場合は、周囲が積極的に声掛けをするようにしましょう。
働きやすい環境を整える
外国人アルバイトに長く働いてもらうためには、働きやすい環境を整備することが重要です。例えばコンビニの場合、いつでも業務内容を確認できるよう外国語版のマニュアルを整備したり、在庫管理の注意点をバックルームに配置し確認できるようにしたりとさまざまな工夫策を凝らすことで外国人アルバイトは働きやすくなります。
もし働きやすくする環境整備で苦労している場合は、直接外国人アルバイトから困っていることがないか聞いてみるのもおすすめです。
外国人アルバイトを採用するなら『キャリマ!』
もし外国人アルバイトの採用で苦労している場合は、『キャリマ!』がおすすめです。
『キャリマ!』は外国人の人材を無料で紹介してくれるサービスで、登録から就労後のサポートまでフルで対応してくれます。人材の確保はもちろんのこと、言語の問題や入国手続き、就労後のトラブル対応も行っているので、初めてのサービス利用で不安に感じる方にもおすすめです。
さらに人材スカウトや求職者からのオファーなどさまざまなスタイルで人材を探すことができ、自分に合った手法で優秀な人材を見つけ出せます。
外国人採用オンライン無料相談会を随時開催しているので、気になった方は参加してみてください。
【Q&A】外国人アルバイトの採用に関する疑問
外国人アルバイトの採用に関する疑問を集めてみました。気になる質問項目があれば、ぜひチェックしてみてください。
Q1. 外国人アルバイトを採用した際に必要な書類とは?
- 在留カード:在留資格を証明するカード
- パスポートまたは在留資格証明書
- 卒業見込み証明書、または卒業証明書
- 在留資格変更許可申請書
Q2. 外国人アルバイトでも年末調整の対象となる?
外国人アルバイトでも以下の条件であれば対象となります。ただし永住者や定住者によって年末調整を行うべきなのか変わってくるので、事前に確認することが必要です。もし分からないことがあれば、専門家に聞いてみてください。
【年末調整が必要となる対象者】
- 1年以上の勤務、または年の中途に入社し12月時点で継続して勤務している
- 心身の障害や死亡により年の中途で退職し、本年中に再就職が見込めない
- パートタイムなどで働いていた人が退職し、本年の給与総額が103万円を超えていない
- 年の中途で海外に1年以上の期間転勤をすることになった
Q3. 在留カードをチェックする際のポイントとは?
在留カードを確認する際は、在留資格欄と就労制限の有無、更新日時をチェックしましょう。この3つのポイントを押さえることで、就労可能かどうか見極められます。
とくに注意しなければならないのが、更新日時です。もし在留カードの期限が満了に迫っている場合は、面接の時に免許の更新手続きを促しましょう。
優秀な外国人アルバイトを採用しよう
本記事では、外国人アルバイトの採用方法について解説しました。外国人アルバイトを採用する際は、在留資格の有無や就労制限、日本語力などさまざまな点に注意しなければなりません。しかし採用ルールを把握すれば、スムーズに人材を確保することが可能です。外国人アルバイトを集めて、さらなる企業の発展を目指しましょう。