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留学生を受け入れるメリットとは?採用のポイントや注意点を解説
企業の中には、新たな人材確保に留学生の受け入れを考えている方もいることでしょう。本記事では、留学生を受け入れるメリットを紹介します。さらに、採用のポイントや注意点についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
企業での外国人留学生の受け入れ状況
2023(令和5)年度外国人留学生在籍状況調査結果によると、日本に在留している留学生の人数は令和5年時点で279,274人です。前年と比較して20.8%増加しており、約40,000人増えたことが明らかになりました。(※)
年々留学生の人数は増加傾向にあるので、翌年以降も増えていくでしょう。
※“STUDY in JAPAN 公式HP”参照
就職希望の留学生の割合
留学生が卒業後に就職する割合は、8割といわれています。実際に令和4年に出入国在留管理庁が実施した調査によると、全体の内、86.3%の留学生が就職に伴い「技術 ・ 人文知識 ・ 国際業務」 への在留資格の変更の手続きを行いました。(※)
このように留学生のほとんどが卒業後の就職を希望しているので、企業にとっては人材確保がしやすくなるでしょう。
※“出入国在留管理庁 公式HP”参照
留学生を受け入れるメリット7選
留学生のほとんどは、学校卒業後の日本企業への就職を希望しています。そのため新たな外国人労働者の雇用を考えている方にとっては、留学生は需要があるでしょう。留学生を受け入れることで、どのようなメリットが得られるのか紹介します。
1. 人材確保がしやすい
留学生を受け入れるメリットは、人材確保がしやすくなることです。
ほとんどの企業では深刻な人手不足に悩んでおり、人材確保で苦労している方は少なくありません。実際に帝国データバンクが実施した調査によると、正社員の人手不足企業の割合が52.6%となっていることが明らかになりました。業種によっては7割を超えているところもあり、今後も人手不足が深刻化するでしょう。
しかし、留学生を受け入れることで、人手不足の解消につながる可能性があります。先ほども紹介した通り8割の留学生が就職希望をしているので、日本人のみならず外国人の採用も視野に入れると人材確保がスムーズに進みやすくなるでしょう。
※“帝国データバンク 公式HP”参照
2. 若手社員の確保がしやすい
業界や企業によっては、若手社員が確保できず従業員の高齢化で頭を悩ませている方は少なくありません。長年勤めている従業員であっても、年齢とともに体への負担がかかれば、過労による怪我や病気、事故のリスクが懸念となるでしょう。
しかし、留学生を受け入れ体制を整えれば、若手社員を確保できる可能性があります。少子高齢化に伴い日本人の若者が減り続けている一方、留学生の人数は増えつつあるので、外国人の採用に目を向けると若手社員の確保がしやすくなるでしょう。
3. 社員のモチベーションアップにつながる
来日するほとんどの留学生は、日本の知識やスキル、技術などを身に着けたいと考えています。そのため、仕事に対するモチベーションが高いです。意欲的に働く姿を見れば、他の従業員も熱意を持って働こうと意識するかもしれません。
このような社内のモチベーションアップは、生産力アップや仕事の効率化、売上アップなどにつながりやすくなるでしょう。
4. 日本の文化や習慣に慣れている
外国人を雇用する際、課題となるのが文化や慣習の違いによるすれ違いです。初めて日本に訪れる外国人は、日本の文化や習慣に対して理解度が深まっていないことがあるため、企業の環境に馴染むまでに時間がかかるでしょう。
しかし、留学生のほとんどは、留学を通して日本での暮らしに慣れています。留学期間が長いと、日本の文化や習慣などに対して理解を深めているので、価値観の違いによるトラブルは少ないでしょう。
5. 学校で学んだ知識や技術を活かしてくれる
留学生を雇うメリットは、学校で学んだ知識や技術などを活かしてくれるところです。留学生は、日本人の学生と同様に人文科学や社会科学、高額、理学、教育などの専攻分野を学んでいます。
そのため学校で身に着けた知識や技術などを発揮してもらえれば、企業の即戦力として活躍してくれることが期待できるでしょう。
6. 海外ビジネスの展開ができる
留学生を受け入れることで、海外ビジネスの進出ができる可能性があります。日本人の従業員だと言語の壁や価値観の違いなどから、海外ビジネスの展開のしにくさに頭を悩ませがちでしょう。
しかし、留学生を受け入れることで、外国企業との商談が進みやすくなったり、外国人顧客の対応がしやすくなったりというようなメリットがあります。
海外進出は新たなビジネスチャンスでもあるので、外国で企業の成長を狙いたい場合は留学生の力が必要となるでしょう。
7. 新たなビジネスアイデアが生まれやすい
留学生を受け入れるメリットは、新たなビジネスアイデアが生まれやすいことです。
留学生は、日本人とは異なった価値観や文化などを持っています。また、国によっても異なってくるため、いろいろな国の留学生を受け入れることで多様性が生まれやすくなるでしょう。
留学生の中には日本人では思いつかないようなアイデアを持っているので、新たなビジネスモデルが生まれることに期待が持てるでしょう。
留学生の受け入れでの注意点
留学生の受け入れには、いくつか注意しなければならないポイントがあります。もし誤った方法で採用してしまうと、思わぬトラブルが起こってしまうかもしれません。
在留資格の確認
留学生を受け入れる際は、必ず在留資格とパスポートをチェックしましょう。外国人の在留資格には、特定技能や技能実習、身分系などさまざまなビザがあり、種類によっては就労不可のものもあるため注意が必要です。
留学生の場合は、「留学・家族滞在・文化活動」の在留資格に該当します。これらの在留資格は基本的には就労が認められていないのですが、出入国在留管理局で「資格外活動許可証」を取得している場合はアルバイトとして雇うことが可能です。
ただしアルバイトとして雇う際、「労働時間は週28時間以内」と規定されているので、シフトを組む際は注意しましょう。
社員での雇用は在留資格の変更手続きが必要
もし、アルバイトではなく社員として留学生を雇用したい場合は、在留資格の変更手続きが必要です。留学生がビザの変更手続きを行った場合は、在留資格の種類は「技術 ・ 人文知識 ・ 国際業務」となります。
在留資格の変更許可申請は、入社前の12月〜翌3月頃に済ませるのがおすすめです。申請後の審査は約1〜2ヵ月かかるとされているので、ぎりぎりに申請をしてしまうと入社手続きで苦労する可能性があります。
出入国在留管理庁では留学生の就職モデルについて情報を掲載しているので、手続きのことで不安がある方は参考にしてみてください。
ハローワークへ外国人雇用状況届を提出
留学生に限らず外国人を雇う際は、企業はハローワークに「外国人雇用状況届」を提出しなければなりません。「外国人雇用状況届」の提出を忘れてしまったり、虚偽の情報を記載してしまったりすると、場合によっては罰則を受ける可能性があります。
このような罰則は企業の信頼低下や今後のビジネスへの影響にもつながりやすくなるので、留学生に関する情報を正しく記載し提出しましょう。
窓口での提出はもちろんのこと、オンラインからでも「外国人雇用状況届」は提出可能です。
外国人雇用状況届の詳細について厚生労働省で情報が記載されているので、ぜひチェックしてみてください。
日本語能力のチェック
留学生を雇う際は、日本語能力のチェックが欠かせません。企業で働くにあたって、顧客や従業員などさまざまな場面でコミュニケーションが必要となるので、日本語能力が乏しいと業務に支障が出る可能性があります。
留学生の日本語スキルを見極めるポイントとしては、面接でのやり取りです。多少話し方でおぼつかない部分があっても、意思疎通が図れれば問題ありません。
もし正確に日本語能力を知りたい場合は、日本語能力試験(JLPT)と呼ばれるテストを受験してもらうのもおすすめです。
受け入れ体制の確立
留学生を受け入れる際は、働きやすいよう会社の環境を整えることが必要です。留学生の受け入れ体制が不十分だと、働きにくさを感じやすくなり、場合によっては早期退職に追い込まれる可能性も考えられます。
留学生が少しでも長く働いてもらえるよう、外交人向けのマニュアルの作成や教育指導の徹底、文化の違いの理解などさまざまな工夫策を凝らしましょう。
留学生の採用方法
初めて留学生を受け入れる方の中には、どのように採用するべきなのか迷っている方もいることでしょう。留学生の採用には、さまざまな方法があります。具体的に、どのような採用方法があるのか見ていきましょう。
1. 求人サイト
留学生の採用方法でおすすめなのが、求人サイトです。マイナビやIndeed、求人ボックスなどはもちろんのこと、Jopus Connecterやマイナビグローバルなど外国人向けの求人サイトもあります。
求人サイトによっては多くの人が利用しているところもあるので、人気のサイトを選ぶと効率よく人材確保がしやすくなるかもしれません。
2. 求人検索エンジン
求人検索エンジンとは、求人に特化した検索エンジンのことです。GoogleやYahooと同様に職種や会社名、勤務地などのキーワードを入力することによって、留学生は希望の仕事を探せます。
求人検索エンジンは広告に求人情報が掲載される形になるので、検索時に目につきやすいところも表示されれば注目されやすくなるでしょう。
ただし求人検索エンジンを活用した広告運用は、運用スキルがないと難しいかもしれません。さらにほかのライバル企業も求人掲載をしているため、工夫を凝らした広告運用が求められます。
3. 大学での企業説明会
より多くの留学生を採用したい場合は、大学での企業説明会もおすすめです。大学によっては多くの留学生が在籍しているところもあるので、企業説明会で企業に興味を示してもらえればエントリーしてもらえる可能性が高くなるでしょう。
4. 語学学校へのコンタクト
効率よく留学生を雇いたい場合は、語学学校へのコンタクトもおすすめです。学校によって留学生の人数や国籍は異なるものの、求人情報を発信すればエントリーしてもらえる可能性があります。
語学学校によって留学生の在籍人数は異なるので、どれくらいの学生がいるのか事前に把握することが必要です。
5. インターンシップ
留学生の採用には、インターンシップもおすすめです。日本人の大学生同様に留学生もインターンシップ生として雇うことができ、企業で実際に働いてもらえます。留学生の働き方を事前にチェックできるので、ミスマッチの予防につながりやすくなるでしょう。
留学生をインターンシップに雇う際は、在留資格の種類に注意が必要です。留学生の在留資格には就労不可のものがあるので、「資格外活動許可」の確認が取れた上で雇わなければなりません。
さらに、インターンシップで留学生を雇う際は、週28時間以内の労働時間に加え、大学に在籍していることや卒業に必要な単位が取得できていることなど、さまざまな条件があるので事前にチェックしましょう。
6. 人材紹介サービス
留学生の受け入れや採用などで苦労している場合は、外国人向けの人材紹介サービスに依頼してみるのがおすすめです。依頼費用はかかってしまうものの、企業とのヒアリングを行った上で理想の留学生の人材を探してくれます。
留学生の人材確保をスムーズにしたい方はもちろんのこと、採用活動にリソースを避けられない方は利用してみましょう。
留学生の受け入れには『キャリマ!』
『キャリマ!』は、海外人材を無料で紹介してくれる人材紹介サービスです。留学生はもちろんのこと、特定技能や技能実習などさまざまな外国人の採用活動の協力をしており、募集から採用後の生活相談にかけてフル対応してくれます。
オファーとスカウトのいずれかの方法で採用することができ、オンラインでも面接も実施可能です。さらに企業登録や求人情報の掲載、人材検索などは無料となっているので、低コストで留学生を雇いたい方にはぴったりでしょう。
気になった方は、ぜひオンライン無料相談会から利用してみてください。
留学生を受け入れてメリットを生かそう
本記事では、留学生を受け入れるメリットについて紹介しました。留学生を受け入れることで、人手不足のみならず、職場の活性化や海外ビジネスの展開などさまざまなメリットがあります。もしかしたら将来的には、優秀な人材として活躍してくれるかもしれません。留学生の受け入れを検討している方は、人材確保に努めてみてください。