フィリピン人ってどんな人種?特徴や国民性などを紹介

東南アジアの外国人を雇う際、フィリピン人に注目している方もいることでしょう。しかし採用するにあたって、どのような特徴を持っているのか気になるところ。本記事では、フィリピン人の特徴について紹介します。具体的な国民性や性格についても触れていくので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

フィリピンの基本情報

フィリピンと聞くと、セブ島をはじめとした有名リゾートを思い浮かべるでしょう。

フィリピン共和国は、東シナ海とフィリピン海に囲まれた東南アジアの国。大小約7,000もの島々が点在している国で、総面積は、約30万平方キロメートルに及びます。タール火山、マヨン火山などさまざまな活火山があり、日本と同様に火山大国として有名であることが特徴です。

気候は赤道に近いことから、暖かい環境となっています。雨季と乾季があり、本格的な南国気分を満喫できるのが魅力です。

さらにフィリピンには、欧州系・先住民混血や先住民などさまざまな民族が暮らしています。そのため、国内を旅行した場合は地域ごとに国民性が異なるかもしれません。宗教もカトリックやキリスト教などさまざまな宗派がいるので、多様な価値観に触れられるでしょう。

面積約30万平方キロメートル
人口約1億817万人(2019年推計)
首都マニラ
平均年齢24歳
公用語タガログ語、英語、セブアノ語など
宗教カトリック、キリスト、イスラム
民族欧州系・先住民混血72%、先住民7%、アフリカ系・アフリカ系との混血7%、欧州系6%
主要産業農林水産業、サービス業、食品製造業、化学、家電分野など

※“フィリピン政府観光省 HP”参照

フィリピン人の特徴

フィリピン人は、多くの島々があることから、人柄や価値観、伝統、文化など地域によって異なります。同じ国内を旅行した場合、地域ごとで異なる特徴を持っていることに気が付くかもしれません。

そんなフィリピン人について、代表的な特徴を紹介します。

陽気で明るい

フィリピン人の特徴は、陽気で明るいところです。ほとんどのフィリピン人は、フレンドリーで親しみやすく、交流を深めるために積極的に人と関わろうとします。親しくなれば冗談をいえる仲にまで発展することもあり、人によっては短時間で親友となるでしょう。

さらに争いごとは好まない人種でもあり、困っている人がいれば助けてくれるのも魅力です。もしフィリピン人の友達が欲しい方は、ぜひ積極的に話しかけ交流を深めてみてください。

親切でおもてなしの心がある

フィリピン人は、親切でおもてなしの心があります。

初対面に対しても友好的なので、初めて訪れた観光客や訪問客に対しても歓迎的です。他者に対しておもてなしをする行為には、「フィリピーノ・ホスピタリティ」と呼ばれるおもてなし精神があり、誰とでも平和的に過ごしたいという想いがあるかもしれません。

あまりのフィリピン人の温かさに、居心地のよさを感じてしまうことでしょう。

仲間意識が強くコミュニティーを重視しようとする

フィリピン人は、コミュニティーを重視するのが特徴。日本人と同様に仲間意識が強いため、友人や近隣とのつながりが強いです。万が一近隣で困った方がいれば、すぐにでも助けようとします。

とくに台風シーズンの際は台風災害を受けることもあるので、その際はお互いに助け合うでしょう。

家族を大切にする

フィリピンでは、家族は人生で一番重要だと考えます。フィリピンでは家族との絆が強く、どんなに仕事が大変でも家族との時間は欠かせません。万が一家族が病気になった場合は、仕事を休んでまで必死に看病しようとする方もいます。

日本でも家族を大切にする方がいますが、仕事を休んでまで関わろうとするのはなかなかないでしょう。

家族との関わりが深いことには、フィリピン独自の「ウータン・ナ・ロオブ」と呼ばれる考え方があり、義理や恩義という意味合いが込められています。恩義の対象者はもちろん家族のことを指し、家族や親族との暮らしを大切にすることはフィリピン人にとっては重要な価値観といえるでしょう。

目上の人を敬う

フィリピン人は、年長者や年上の方に対して敬おうとします。ここの部分は、日本人と共通している部分でもあるでしょう。年上の意見に対して尊重する傾向にあるため、プライベートのみならず仕事においても目上の人と良好な関係が構築されやすいといえます。

プライドが高い

陽気なフィリピン人ですが、プライドが高い性格も持っています。自分のことはもちろんのこと、自国や文化に対しても深い愛着があり強い誇りを持っている方も少なくありません。

そんなプライドの高いフィリピン人ですが、人前で恥をかくことを嫌います。とくに何か怒られた場合は、人前で恥をさらされたと考える方もいるので、叱る際は注意が必要です。場合によっては、恥をかいたと逆上してしまうこともあります。

もし、フィリピン人とかかわる際は、人目のつかない場所で注意するのが望ましいです。

真面目に働く

のんびりしているようなイメージのあるフィリピン人ですが、実は働きものです。仕事に対しては真剣そのもので、勤勉かつ真面目に働こうとします。真剣に働く姿勢には、家族を養いたいという想いがあるそうです。

家族のために必死に働く姿は、素晴らしい国民性といえるでしょう。

時間にルーズ

フィリピン人は、仕事に対して熱心に取り組むものの時間に対してはルーズです。

フィリピンタイムといわれるように、時間に対する考え方は自由で予定通りに進まないことが当たり前になっています。例えば待ち合わせの時間を決めたとしても、遅刻したり、場合によってはドタキャンしたりというようなことは少なくありません。

フィリピン現地でも予定通りにバスや電車が来ないことが当たり前となっているので、日本の時間に対する考え方とは異なるといえます。

計画を立てるのが苦手

フィリピン人は、細かい計画を立てて行動することが苦手です。将来に対して長期的なプランを立てるよりは、その場の勢いで行動する傾向にあります。例えば給料日に全額引き出したり、予定を突然ドタキャンしたりするなど、突発的な行動に走る場合もあるので日本人であれば驚くかもしれません。

しかし、このような突発的な行動はネガティブなことばかりではなく、反対に考えれば柔軟性や即興性を持っているとも捉えられます。このような即興性や柔軟性は、新たな能力発揮やビジネス誕生の期待が持てるかもしれません。

フィリピン人を採用するメリット

フィリピンは日本と良好な関係を構築しているため、「日本で働きたい」と考えるフィリピン人はたくさんいます。実際に出入国在留管理庁の統計データによると、2013年の地点では在留フィリピン人は209,183人で数年間は20万人以上を維持していましたが、2023年には309,943となりました。(※)

今後ともフィリピン人の人数が増えれば、人手不足の解消や新たな即戦力の確保など日本の企業にとってはプラスとなるでしょう。

※“出入国在留管理庁 公式HP”参照

従業員のモチベーションアップにつながりやすい

フィリピン人を雇うメリットは、真剣に働いてもらうことで従業員のモチベーションアップにつながりやすいところです。

家族のために働くとはいえ、フィリピン人は仕事に対しては真剣そのものです。そのためフィリピン人の熱意を持った働き方に対して、ほかの従業員も「自分も頑張ろう」と積極的に仕事に取り組むようになるでしょう。

フィリピン人の熱意ある働きは、生産力アップや売上アップにつながるかもしれません。

従業員と良好な関係を構築しやすい

フィリピン人は、陽気で明るい性格であるがゆえに従業員と良好な関係が構築されやすいです。人間関係がうまくいっていない企業であっても、フィリピン人の明るい性格から職場の雰囲気がよくなるかもしれません。

さらにフィリピン人は目上の人に対して敬う傾向にあるので、上司との関係も構築されやすいでしょう。

連携が取りやすい

職場によっては、チームでの連携が必要となる場面があるでしょう。フィリピン人は仲間意識が強いので、チームでの活躍が期待できます。万が一チームでの仕事でトラブルがあったとしても、柔軟な思考力で問題解決に向けて協力してくれるでしょう。

フィリピン人を採用する際の注意点

仕事に対して真剣に取り組んでくれるフィリピン人ですが、採用する際はいくつか注意しなければならないポイントがあります。フィリピン人の国民性について理解が乏しいと、良好な関係にひびが生じるかもしれません。

注意する際は怒鳴らないようにする

仕事でミスが生じた場合は、どうしても怒ってしまったり、怒鳴ってしまったりする方もいることでしょう。フィリピン人はプライドが高いゆえに、怒られることを嫌います。とくに人前で注意を受けた場合は、人によっては恥をかいたと感じてしまうかもしれません。

フィリピン人は繊細な部分もあるので、怒るのではなくアドバイスという形で注意しましょう。また注意する際は、なるべく人がいないところでしましょう。

時間を守ることを伝える

フィリピン人は先ほど紹介した通り、時間に対してルーズな部分があります。人によっては遅刻を繰り返したり、欠勤したりというようなことがあるかもしれません。

このようなトラブルを防ぐためにも、時間を守るようしっかり指導することが重要です。また指導する際は、遅刻した場合のビジネスの影響についてしっかり伝えましょう。

シフト調整を柔軟にする

フィリピン人を採用する際は、シフト調整を柔軟にできる仕組みを整えましょう。フィリピン人ならではの時間のルーズさに対応することはもちろんのこと、家族の事情で出勤できない場合があります。

日本人であれば家族が病気でも働くことがありますが、フィリピン人の場合は欠勤してまで家族を優先しようとすることは珍しくありません。もし無理をしてまで出勤を促そうとすると、場合によっては退職することもあり注意が必要です。

フィリピン人の国民性を理解した上で、万が一出勤できなくなった場合に備えて人員確保ができるようにしましょう。

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フィリピン人の特徴を知ろう

本記事では、フィリピン人の特徴について解説しました。フィリピン人は陽気でフレンドリーな性格を持っており、親密な関係を構築しやすいのが魅力です。

ただしプライドが高かったり、時間にルーズであったりする部分もあるので、初めて交流する方だと困惑する部分があるかもしれません。もしフィリピン人を雇う際は、その国民性を理解した上で採用しましょう。

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