ベトナム人の特徴とは?気になる国民性や性格を紹介

外国人の雇用を考えている方の中には、ベトナム人の採用を検討している方もいることでしょう。しかし、ベトナム人は一体どのような国民性や性格を持っているのか気になるところです。本記事では、ベトナム人の特徴について解説します。気になる国民性や性格、価値観などにも触れるので、ぜひ参考にしてみてください。

ベトナムの基本情報

ベトナムは、中国の南側、インドシナ半島の東側に位置する東南アジアの国です。南シナ海に沿って南北に延びている国で、北部と中部、南部では国民性や性格が異なります。北部は勤勉で真面目な人が多く、中部は勤勉でチャレンジ精神旺盛、南部はオープンな性格でフレンドリーな人柄が印象的です。

ベトナムには、キン族を始め54の少数民族がいます。種類豊富な民族がおり、多様な文化や価値観に触れる機会が多いでしょう。民族によっては特徴的な衣装を身にまとって生活しているところもあるので、地域によってはベトナムらしさを感じられるかもしれません。

面積約32.9万平方キロメートル
首都ハノイ
人口約9,620万人
民族キン族8割、その他54の少数民族
言語ベトナム語
宗教仏教、カトリック教、カオダイ教など
主要産業農林水産業、鉱工業・建築業、サービス業など

ベトナム人の特徴とは?

ベトナム人の特徴は、その地域の文化や風習、価値観など多種多様です。先ほども紹介した通り、ベトナムは縦長に延びている国なので、北部、中部、南部では国民性や性格が異なります。

では、ベトナム人は一体どのような国民性を持っているのか見てみましょう。

目次

家族思い

ベトナム人は、家族を大切にする人種です。普段の日常生活でも、家族で集まることは当たり前にしています。たとえ日本で仕事をしていたとしても、家族のために最低でも1ヵ月に数回帰国するというベトナム人は珍しくありません。

とくにベトナムの伝統的な旧正月と呼ばれるテトは、家族一同はもちろんのこと、親戚で集まることもあります。

ベトナム人の強固な家族の絆を見て、日本人の中には羨ましさを感じる人がいるかもしれません。

内気だが仲良くなればフレンドリー

ベトナム人と聞くと、明るくフレンドリーな印象を抱く方がいるかもしれません。しかし意外にも初対面の人に対しては、内気でシャイな方がほとんどです。少しずつ相手との距離感を縮め、良好な関係を構築しようとします。

心の距離が詰められるようになれれば、冗談やダジャレ、皮肉といったような意外な側面を見せてくるようになるでしょう。

子ども好き

ベトナム人は、子どもが大好きです。自国の子どもはもちろんのこと、外国人の子どもに対してもフレンドリーに接してくれます。子ども好きな国民性の背景には、先ほど紹介した家族思いが根幹にあるのかもしれません。

勤勉・真面目

個人差があるものの、ベトナム人は真面目な性格を持っています。勉強のみならず労働面においても勤勉で、一生懸命働く人は珍しくありません。とくにベトナム人女性は、勤勉な人柄が多いです。

一生懸命働く背景には、親世代の苦労が関係しているかもしれません。ベトナムでは終戦してから約50年しか経過しておらず、人によっては生活が困窮した方もいます。そのような歴史的背景から一生懸命働き高い給料をもらい、家族を養おうと考える人が多くなったのでしょう。

知識欲が高く向学心旺盛

ベトナム人は勤勉であるがゆえに、知識欲が高く技術力や言語、スキルなどを学ぼうとします。向学心旺盛な人柄は先ほども紹介した通り、高い給料で家族を養いたいと考えているのが背景にあるのかもしれません。

とくに外資系企業に努めようとするベトナム人は、いろいろなスキルを磨こうと貪欲に学ぶ精神力があります。

目先の利益に目が向いてしまう近視眼的思考

勤勉で真面目な性格を持っているベトナム人ですが、目先の利益ばかりに捕らわれてしまう近視眼的な思考を持っている可能性があります。就職においても、将来的なスキルアップよりも、今いかに稼ぐかを考える方は少なくありません。

「今日のうちに得られるものは得ておく」というベトナム人らしい考え方の背景には、戦争や経済的不安などがあります。とくに戦争においては今を生き延びなければならないので、将来のことを考える余裕はなかったのでしょう。

そのような背景から、中長期で自分の人生や仕事について考えるのが苦手に感じる方が多いのかもしれません。

かかあ天下

ベトナム人の家族は、男性よりも女性が主導権を担っていることが少なくありません。女性が家族を支えるようになった背景は、ベトナム戦争です。戦争では男性が戦場に行かなければならなかったので、女性が一家の大黒柱として家族を守らなければなりませんでした。

そのような歴史的背景から、終戦後も女性が家族を守ろうと一家の大黒柱を担っているのでしょう。

手先が器用

ベトナム人は、手先が器用で細かい作業が得意です。ベトナムでは「縫製」や「刺繍」などの伝統工芸品の製造が盛んとなっており、ベトナム人女性の専門職ともなっています。地域によってはクオリティーの高い伝統工芸品もあるので、手先の器用さに驚く方もいるでしょう。

プライドが高い

真面目でフレンドリーなベトナム人ですが、意外にもプライドが高い方がほとんどです。他人と比較されるのを好んでおらず、自分が優位でありたいと考える傾向にあります。もし仕事で失敗し叱責を受けた場合、人によってはプライドを傷つけられたことでモチベーションを下げてしまうことも少なくありません。

もしベトナム人と一緒に仕事をする場合は、彼らのプライドを傷つけないよう十分配慮することが必要です。

転職のサイクルが早く好条件の仕事を求めがち

真面目で勤勉な性格を持つベトナム人ですが、意外にも転職のサイクルが早いです。日本人のように会社に忠誠心があるよりは、自分や家族のために好条件の仕事で食わせていきたいと考えており、条件がよい仕事を見つければすぐに転職することがあります。

少しでもベトナム人に長く働いてもらいたい場合は、業務の取り組みやすさや給料アップ、福利厚生の充実などさまざまな工夫策が必要かもしれません。

日本人との違い

ベトナム人の特徴を知った上で、日本人と異なる部分がどこなのか気になる方もいることでしょう。内気な性格や勤勉さなどベトナム人と共通している部分はありますが、仕事やプライベート、家族関係などは日本人と異なります。

ベトナム人日本人
性格・内気だが仲良くなればフレンドリー・勤勉・真面目・知識欲が高く向学心旺盛・内気でシャイ・温厚で謙虚・他人と自分を比較しやすい
家族関係・家族関係が強い・大事な仕事があっても家族を優先しようとする・日常生活でも常に家族との時間を作ろうとする・家族関係が薄い・親や親戚との関係で本音を言えない部分がある・家族よりも仕事を優先しがちになる
仕事観・真面目に働くものの残業はほとんどない・仕事よりもプライベートを優先する・就職は目先の利益が重要視されやすい・仕事熱心で長時間労働をする傾向にある・休むことに対する罪悪感を抱きやすい・就職は将来のキャリアを見据えて選択するのがほとんど
コミュニケーションの取り方・自分の意見をしっかり主張する・本音と建前を分けた考え方を持っており、人によっては主張できていない人もいる

ベトナム人を雇用するメリット

日本に訪れるベトナム人は、年々増加傾向にあります。出入国在留管理庁の統計データによると、2013年の地点では在留ベトナム人は72,256人でしたが、2023年には520,154とかなり増えました。(※)

今後も多くのベトナム人が日本で働けるようになれば、人手不足の解消や企業のさらなる発展などさまざまなプラスの影響が出てくるかもしれません。

そんなベトナム人ですが、日本の企業で雇用した場合に、どのようなメリットがあるのか紹介します。

※“出入国在留管理庁 公式HP”参照

真面目に仕事に取り組んでくれる

勤勉で真面目な性格を持つベトナム人は、仕事に対して熱心に取り組んでくれます。わざわざ日本に訪れてまで技術やスキルを磨こうと考えているので、仕事に対しては真剣そのものです。ベトナム人の積極的な仕事の姿勢は、他の従業員のモチベーションアップにもつながりやすくなるので、企業にとってもプラスの影響をもたらしてくれるでしょう。

細かい作業に強い

先ほども紹介した通りベトナム人は手先が器用です。手刺繍、刺繍絵、漆絵、木工細工などの工芸品製作を得意としているため、細かい作業を求められる仕事には即戦力として期待できるでしょう。

日本では伝統工芸品の跡継ぎがいない事が問題となっています。もし後継ぎがいないと困っている場合は、ベトナム人を弟子として雇ってみるとよいかもしれません。一流の職人として成長できれば、さらなる日本の伝統文化の発展が期待できるでしょう。

自分の意見を主張してくれる

日本人だと、「相手を傷つけるのではないか」「気まずい関係になりたくない」と自分の主張を控える方が多いかもしれません。しかしベトナム人の場合は、自分の思いや感情などを素直に主張してくれる方がほとんどです。

仕事において、自分の主張を述べることは重要なコミュニケーションの1つといえます。ベトナム人の積極的なコミュニケーションは、組織の団結力を一層高めてくれるかもしれません。

ベトナム人を雇用する際の注意点

初めてのベトナム人の雇用には、いくつか注意しなければならないポイントがあります。ベトナム人の国民性について理解が乏しいと、もしかしたら仕事で苦労する部分があるかもしれません。

長時間労働は人によって好まない

ベトナム人は熱心に仕事に取り組んでくれるものの、長時間を好まない方もいます。とくにプライベートや家族を優先したいベトナム人は、定時での出勤や退社などを希望するでしょう。もしベトナム人に長い時間働いてもらいたい場合は、仕事に対して積極的に取り組んでくれる人材を雇った方がよいかもしれません。

定期的に帰国を希望する

日本に在住しているベトナム人には、1ヵ月に数回は家族で集まりたいと考えている人がいます。そのため、雇用した際は、出勤できない状況が発生してしまうかもしれません。家族思いであるのはよいですが、一時的な帰国で人材不足を生じるのは企業として避けたいところです。

もしベトナム人を雇用する際は、定期的に帰国を希望するかどうかチェックしましょう。

明確な指示を出す

日本人の場合は、曖昧な指示でも何となく内容を理解する方がほとんどでしょう。しかしベトナム人の場合は、曖昧な指示で言葉の裏を察したりすることは苦手に感じる方もいます。とくに日本語の理解に苦労しているベトナム人にとっては、曖昧な指示はストレスに感じるかもしれません。

曖昧な指示は業務に支障をきたす恐れがあるので、指示を出す際は明確に伝えましょう。もし口頭での指示が難しい場合は、ベトナム語で作成したマニュアルを用意するのもおすすめです。

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出典:https://careema.jp/

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ベトナム人の特徴を知り採用してみよう

本記事では、ベトナム人の特徴について解説しました。ベトナム人は細長い国土であるため、人柄や性格などは人によってバラバラです。しかし中には仕事に対して熱意をもって真面目に取り組んでくれる方もいるので、日本の企業で採用すれば戦力として活躍してくれることが期待できるでしょう。ベトナム人の人柄を知った上で、ぜひ採用してみてください。

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